一般精米
基本になります。
- まず最初にお米を入れた容器に多目の水を入れ、さっとすすぐ程度で水をすぐ捨てます。
- 次に、少な目の水量で手早く20回くらい手を回す感じでお米を洗います。
※この作業を3回ほど繰り返すことをお勧めします。
このときゴシゴシと力を強く入れすぎてしまうとひび割れなどの原因になりますので注意して下さい。
またヌカの溶け落ちた水を吸収しないように3、4分以内で洗い終わるようにしましょう。 - ザルには長時間上げずに (米割れ・ひび割れを防ぐため)お米の量の20%増しを標準に水を加えます。
- 夏場で30分、冬場で1時間を目安に水につけた後、炊飯器で炊飯します。
- 炊きあがり後は、およそ15分ほど蒸らすことをお勧めします。
※蒸らし機能付き炊飯器の場合は、蒸らし時間の必要ありません。 - 最後に、ごはんを炊飯器の底のほうから持ち上げる感じで軽く混ぜましょう。
※ごはんの保温は、炊飯後4時間程度がおいしく食べられる目安です。
※無洗米の場合は普通精米より水の量を少し多目、玄米の場合は米に対して25%増し位を目安にします。
又玄米の場合は十分な吸水が必要なため3時間〜一晩は水につけてから炊飯することをお勧めいたします。
※水の量はお米の硬め、やわらかめなどの好みがありますので目安にして下さい。
当社製品の裏面もご参照ください。
無洗米
- お水を入れて浸しましょう。(夏場30分以上冬場1時間以上がおすすめです。)
- 白い濁りが気になる方は(お米のでんぷんの粉が水にとけるのと、水を入れた時の細かい空気の泡がお米のまわりにつくため)一度流すと濁りは減るかと思います。
- 無洗米はヌカ層を取り除いているので、1カップに入るお米の正味重量が若干多くなりますので気持ち水加減を多くする事がポイントです。
※ポイント→水加減 - 炊きあがりの状態をみて微調整していただければ良いでしょう。
新米
- 昔は新米は水分が多く、水加減は少なめに・・・と言われておりましたが現在は収穫後の乾燥技術も発展し、一定の水分量が保たれておりますので、新米の水加減も通常時と同じ加減で良くなっておりますのであまり気になさらずに炊いていただくと良いでしょう。
玄米
- 玄米は、さっと水洗いし表面の汚れを落とします。(強く研ぐ必要はありません)
- 洗った玄米の約2倍の水で、夏は3時間以上、冬は8時間ぐらい浸け置きします。
- 浸した玄米の水気を切って炊飯器に入れ、塩をひとつまみ加え(苦みを抑えます)、普通の水加減(玄米のカサの1.2〜1.3倍の水)で炊飯します。
- 炊き上がったら、15分程度蒸らします。
- 蒸らした玄米をしゃもじでかき混ぜながら玄米のカサの半分程度の水を加え、再度炊飯します。
以上が炊き方の一例ですが、炊く玄米の量や鮮度、炊飯器などによっても変わりますので、炊いていく中で、浸け置き時間や水加減、蒸らし時間などを調節し、お好みの硬さや食感を見つけてみてください。
最近は、「玄米炊き」機能のついた炊飯器も増えてきています。また、購入された商品に「炊き方」が記載されていることもあります。
そうした場合は、それらの取扱説明書や記載された「炊き方」に従いお試しください。また、玄米は白米より炊きあがりのカサが増えますのでくれぐれもご注意を。(5合炊きの炊飯器であれば3合までが適量)
また玄米は圧力釜を使用して炊くと中までふっくらと炊きあがります。
<一口メモ>
玄米の「玄」には黒という意味がありますが、もみ殻を除いただけでぬか層や胚芽が残っているため、文字どおり黒っぽい色をしたお米です。
私たちがふだん食べている白米とは、味わいや栄養の面でもかなり違いがあります。白米に比べて堅く、浸水や炊く時間がかかるのもこのためです。
玄米には、B1やB2をはじめとするビタミンB群やカリウム、マグネシウム、リン、鉄などのミネラルのほか、食物繊維など多くの栄養素が含まれています。
もち米
もち米はそのまま食べるというよりは、様々な料理に使用して食べるというケースが 多くあるとおもいますがここでは炊飯器で炊く方法とせいろ(蒸し器)で蒸す方法をご紹介したいと思います。
●もち米を炊飯器で炊く場合
- 1.もち米を洗う
手早くもち米をとぎます。時間をかけるともち米がとぎ汁をすってしまうので1回目はすぐに捨てた方がいいです。
手早くします。3回ぐらい繰り返します。 - 2.水を入れる
水加減は、おこわの目盛りがあればそれにあわせます。なければうるち米(白米)より少なめにします。 - 3.吸水させる
30分ぐらい水につけておきます。 - 4.蒸らす
炊き上がったら約15分蒸らします。蒸らし機能のある炊飯器は、含まれています。
<ポイント>
水を入れたら浸水することなく直ぐに炊き始めます。通常お米は何分か浸水することで良い炊きあがりになりますが、もち米の場合は吸収率が良いため浸水すると炊き水がなくなってしまいます。ですから炊く前に一旦浸漬はせず、すぐに炊くようにしましょう。
重要なのは浸けることではなく、炊きムラを防ぐための"ならし"です。ならしは浸かったお米の表面を平らにすることで、炊くときに「炊飯・蒸らし」で炊きます。
この「炊飯・蒸らし」の方法は炊飯器により異なりますから、炊飯器の使用方法に従ってボタンを押すようにしましょう。
モチモチがいい方は白米に合わせてもいいでしょう。
おこわの機能がある炊飯器の場合は、説明書等に合わせて炊けばいいでしょう。
●もち米をせいろ(蒸し器)を使っての蒸し方
- もち米を洗う
炊飯器の場合と同様に洗います。 - 水につける
水に浸す時間は新米で6〜8時間 古米だと10時間〜12時間ぐらいつけておくほうがいいでしょう。
ただし長すぎるとやわらかくなります。
また5時間ごとに水を替えるとにおいがつかなくていいと思います。 - 蒸す
蒸し器で蒸します。 - 蒸らす
最後に約15分ほど蒸らして完成です。
お赤飯
材料(3〜4人分)
もち米:2カップ(360ml)
白米:1カップ(180ml)
大納言小豆:1/2〜1カップ
酒:小さじ2
塩:小さじ1
ごま塩:少々
- 鍋に小豆とたっぷりの水を入れて強火で煮ます。煮立ったら煮汁を捨て再び水を600ml加え、弱火で少し硬めに煮ます。
<ポイント> 小豆は、少し硬めに。 - 小豆が煮えたら、小豆と煮汁に分けます。煮汁は色鮮やかにするため、玉じゃくしですくって、少し高いところから4〜5回落とし、空気にふれさせます。
<ポイント> 煮汁は色鮮やかに。 - もち米と白米を一緒にして、普通のお米と同じ要領で研いでください。
<ポイント> 手早く、リズミカルに研ぎましょう。 - お米の水気を切って内釜に入れ、煮汁・酒(小さじ2)・塩(小さじ1)を加え、さらに水で「おこわ」目盛りの3合を基準に、お好みにより増減してください。
そして煮汁をかき混ぜ、お米を平らにし小豆をのせてください。※目盛りのないお鍋では、お米の容量と同量が目安です。
<ポイント> 少なめの水加減。 - 水温によって多少異なりますが、1時間程度は煮汁に浸してから、炊飯してください。
<ポイント> 1時間程度、煮汁にじっくり浸漬。 - 10〜15分蒸らして炊飯が完了すれば直ちに、お釜のまわりをぐるりとしゃもじを入れ、釜肌からはなし、底のほうから上下にご飯をつぶさないようほぐし、余分な蒸気を発散させてください。器に盛りごま塩をふりかけ、お召し上がりください。
<ポイント> 仕上げは、蒸らしとほぐし。
発芽玄米
- 玄米に比べ表皮が柔らかくなっているので、白米と同じように普通に炊くことができます。
商品によっては、「炊き方」が記載されているものもありますのでそちらをご参照ください。
また白米とのブレンド(配合比率)したり、浸水時間などを変え、ご家族のお好みに合ったものに調節していただければと思います。
<一口メモ>
発芽玄米は、玄米を水につけ発芽させたお米です。発芽玄米に多く含まれているギャバとは、アミノ酸の一種で、人間の脳にも多く存在しています。神経を沈める作用、血圧を下げる作用などの研究報告が発表されています。せっかくの発芽ですので取れないようにやさしく洗いましょう。
番外編
鮮度が落ちて食味も良くないし捨てるのももったいないし、、、そんな時は!
ここでは昔から言われているものから最近の方法までごはんを炊く時の工夫の数々をとりまとめてみました。ご参考までにご覧ください。
もち米 | お米に対して1割程 | 粘りが出てパサパサ感が和らぐ |
はちみつ | お米2合に対して小さじ1程度 | 甘味・旨味が加わります |
日本酒 | お米3合に対して小さじ1程度 | お米臭さが和らぎ、多少甘みが出ます |
サラダ油 | 数滴加える | お米につやが出て旨味も多少でます |
粉末寒天 | お米3合に対して小さじ1程度 | もちもち感がでてふっくら炊けます |
大根おろし | お米2合に対して大さじ1程度 | ふっくらして多少甘みが出ます |
にがり | お米2合に対して2・3滴程度 | ふっくらしてつやが出ます |
みりん | お米1合に対して大さじ1/2程度 | つやと甘みが加わります |
備長炭 | お米3合に対して1本(約50g) | お米臭さが和らぎ、ふっくら炊けつやが出ます |
昆布 | 切れ目を入れ1〜2枚程度 | 旨み・風味が出て食味の向上 |
雑穀 (市販のもの) |
仕様書をご覧ください | 香ばしくなり、白米の味を目立たなくする。栄養が採れる |
別のお米と ブレンド |
2:1の割合 | 炊飯すると味の落ちるお米が強く出るので2倍ほど足して下さい |
他にも(通常より2〜3回多く洗米してみる)やレシピ(炊き込ごはん・チャーハン)など様々な方法でお米を美味しくいただく工夫があるかと思いますので、是非試していただければ幸いです。
お米の保存方法
お米の保存には温度と湿度が主に関わっております。
基本的には温度=15℃〜10℃、湿度=75%〜60%が良いといわれていますがご家庭では直射日光の当たらない涼しい場所などで保存することをお勧めします。
また、夏場などは特に冷蔵庫も保存に適した場所と言えますが、他の食品からのうつり香や水濡れ・結露によるカビにご注意いだだく必要があるかと言えます。
尚、お米を水周り(シンクや水道の周辺)など水漏れの危険性がある場所に保存する場合にも防水対策もお勧めいたします。
お米(精白米)は案外デリーケートですので温度・湿度・匂い・水濡れなどに注意し保存することで長くおいしく食べていただけるでしょう。
当社製品の裏面もご参照ください。